2015年11月4日水曜日

マーケティングのちょっとしたコツ

供給過多な市場での戦い方(4)

 


 みなさん、こんにちは。今回は、製品、価格、場所が顧客の購入する条件を満たしていても、会社や製品の認知度が足らないために売れない時の解決策についてお伝えします。

前回、都道府県で2番目に人口の多い場所はどこだかご存知ですか? という質問をさせて頂きましたが、実際、2番手を知る人は、多くても全体の3%くらいしかいません。

ですから、このことと同じように、市場の何らかの分野や場所で、2番手を卒業して1番になる方法を見つけ出すのがその答えなのですが、なかなかそう簡単に実現できるものではありません。

ただし、その方法論やプロセスは明白ですから、それらを理解して、根気強く続けるしかありません。

さて、少し専門的になりますが、市場の何らかの分野や場所などで、2番手を卒業して、1番になる方法は、まず、以下の2つが必要で、2つとも実行して実現しなければなりません。

1 セグメントマーケティング
2 ポジショニングの法則を利用して1番になる

セグメントマーケティングというのは、要は、1番になれる市場もしくは、市場の一部(セグメント)でマーケティングをすることです。

たとえば、市場の競合他社がデジタルで勝負していたら、それ以上の成果をアナログで実現すれば、競合他社はいないので、当然、ナンバーワンになりますし、圧倒的な競争優位も実現できます。ただし、ニーズがあればですが・・・。

つまり、市場で自社が対応する分野、客層、自社の特徴を決めることで、自社がナンバーワンになるマーケティング手法です。

ポジショニングの法則は、セグメントマーケティングで、自社の特徴を決める時に、どのような特徴を持つことで市場で自社がナンバーワンになるかを決める方法です。

たとえば、「倍返し」の半沢直樹シリーズの著者の池井戸潤さんの「下町ロケット」という小説がテレビドラマ化され、放送されていますが、ああいった、「ロケットエンジンなら佃製作所」といった特許技術の特徴をもてば、圧倒的な競争優位でナンバーワンになれます。

ただ、ナンバーワンになるといっても、簡単に真似できるようなことや、ニーズがないことで、ナンバーワンになっても短命で終わってしまうので、その辺は注意が必要です。

次回は、この2つの項目の、セグメントマーケティングについて、お伝えしたいと思います。




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