2015年11月1日日曜日

マーケティングのちょっとしたコツ

供給過多な市場での戦い方(3)

 

 みなさん、こんにちは。前回、「顧客が製品を買う理由は1つで、価格や製品が変わらないのなら、近所(商圏)で買う」とお伝えしましたが、供給過多な市場では、これらの要素を満たしても、何故か売れない時があると申し上げました。

今回は、その辺について詳しくお伝えします。

ところで、今から新転地で商売を始めるとしたら、最初に何を調べますか?


いろいろとご意見はあるかと思いますが、現実的な話として、やはり、「顧客が製品を買う理由は1つで、価格や製品が変わらないのなら、近所(商圏)で買う」のですから、お客さんが沢山いそうな場所を探すのが優先順位の一番です。

そうなると、都道府県では、最も人口が多いのは東京ですから、まずは、東京で商売をすることを検討することになります。

さて、ここからが今回の話の本題ですが、仮に東京が難しいようなら、次に人口の多い場所を検討しますが、ところで、都道府県で2番目に人口の多い場所はどこだかご存知ですか? 残念ながら、大阪府ではありません。

この話は、マーケティングでは非常に重要な話で、非常に良く取り上げられます。

他にもエベレストは、世界で一番高い山ですが、世界で2番目に高い山をご存知ですか? といった質問も同様です。

マーケティングのセミナーでも、この質問をすると、だいたい30人に1人くらいの割合で正解を知っている方がいらっしゃいます。ただ、そういう方のほとんどは、マーケティングに詳しく、何回かセミナーに参加されていて、少なくても一度は、同じような質問をされた経験がある方ですが。

ですから、裏を返せば、少なくとも、2番手を知らない人は、全体の97%いるのです。

つまり、「顧客が製品を買う理由は1つで、価格や製品が変わらないのなら、近所(商圏)で買う」のですから、これらが十分満たされているのなら、そもそも、あなたの会社や製品は、経営を維持するために必要な数のお客さんに、その存在すら知られていないということなのです。

つまり、あなたの会社や製品の認知度が足らないため売れないのです。

認知度と言うと、その解決策は、宣伝広告だと思われがちですが、そうではありません。


次回は、その辺について、お伝えしたいと思います。




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