2014年12月17日水曜日

スモールビジネスは、なぜ、成功しないのか?(70) まとめ(8)「売り上げを伸ばす方法」(1)

スモールビジネスは、
なぜ、成功しないのか?(70)
まとめ(8)「売り上げを伸ばす方法」(1)



 
おはようございます。今回より、スモールビジネス(中小企業)を中心に「売り上げを伸ばす方法」についてまとめます。

まず、スモールビジネス(中小企業)の社長によくある話に、売り上げを伸ばすために、最優先で新たな人間関係を作って何とかしようとすることがあります。

さすがに、フェイスブックで友達をたくさん作って人間関係をつくればとか、アメブロで読者1000人を超えたらとか、こういった話は論外としても、異業種交流会とか組合の懇親会といったものも、そういったことと大して変わらないことがほとんどで、イベントの主催者に参加者が貢献するだけで、参加者のビジネスのきっかけづくりにすらならないことが少なくありません。

人は追い込まれてしまうと、少し考えれば判ることでも、藁にもすがる思いで飛びついて失敗してしまうことがあります。

しかし、そういった時ほど冷静な判断が必要なのですが、なかなか出来ないものですね。
 
たとえ、何かの集まりをきっかけに人間関係を作って、そこから仕事の受注を目論んでも、1~2回は、お付き合いで会ってくれることもありますが、なかなか仕事を受注するといった話には発展しないものです。
 
また、そういった集まりを利用しなくとも、親しいお客さんや友人や知人に、お客さんになりそうな会社の人を紹介してもらうことを催促する人がいますが、これも迷惑な話で、何か問題が起きれば、紹介した人の信用問題になりかねませんので、お互いのためにも避けた方が良いと思います。
 
やはり、売り上げを伸ばすために、親しいお客さんや知人や友人を当て込んだ他人任せの行動をしても、どうにかなるものではなく、基本的には、社長自らが独立独歩の精神で動くことが必要です。
 
何故そうなるかは、原点回帰すれば直ぐに気づきますが、そもそも、誰のためのビジネスなのか? と、考えれば、その理由は明白です。
 
そういった他人任せの行動がないことを前提に話を進めますと、効率よく売り上げを伸ばすには、相手を選ばずに無差別にマーケティングをするのではなく、段階的に以下の3ステップで行うことが効果的です。
 
1 集中的成長(既存市場での成長)
2 統合的成長(関連市場を取り込んだ成長)
3 多角的成長(現在の事業とは関係のない市場を取り込んだ成長)
 
たとえば、花屋さんなら、1の集中的成長(既存市場での成長)は、現在いるお客さんの花の売り上げを増やす成長を考えることです。
 
そして、最小コストで最大効果を狙うには、以下の順番でアプローチします。
 
1 既存客が1回に購入する金額を増やせないか?
2 既存客が購入する回数を増やせないか?
3 1と2を同時にできないか?
 
たとえば、1の解決策として、今まで店頭で現金でしか購入できなかったが、クレジットカードでも購入できるようにする。
 
2の解決策としては、たとえば、来店して購入した顧客に、期限付きのサービス券を配ったり、プレゼントの抽選会の引き替え券を配る。

3は、1、2の順番で実行した結果、1、2をどのようにブラッシュアップすることで、季節変動がなく、継続的に売り上げを伸ばせるかを検討し、ブラッシュアップした内容を同時に行う。

このように、まずは、全くの新規顧客を狙って、リスクの高いマーケティングを行うのではなく、既存客だけに焦点をあてて小さな成功体験を創ることから始めます。

最初に、このことに成功できないと、自社の強み(売れる理由)が客観的に分かりませんので、次へのステップが見えないため、必ず、既存客から始めましょう!

では、次回は、2の統合的成長(関連市場を取り込んだ成長)について見ていきます。
 
 
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