2014年8月31日日曜日

スモールビジネスは、なぜ、成功しないのか?(55) マーケット・リサーチ(3)

スモールビジネスは、
なぜ、成功しないのか?(55)
マーケット・リサーチ(3)


 
 おはようございます。前回までで、マーケット・リサーチの「そもそも論」についてお伝えしましたが、これ以上、ビジネスというよりは、趣味の延長レベルの人向けの話を続けてもしょうがないので、話を本題に戻し、進めます。

結局、企業がマーケティングで行うこととは、自社の「強み」と「事業機会」から自社が参加する業界や市場での戦略(作戦)、戦術(道具)を決めて実行することです。

この戦略、戦術を決定するために必要な情報収集をして分析する作業がマーケット・リサーチです。

そして、この企業の戦略、戦術の決定は、次の2つの項目で行います。

1 SWOT分析(環境分析)
2 STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)

ですから、マーケット・リサーチでは、この2つの項目の情報収集と分析をします。

2のSTPについては、以前から何回かに渡って説明しましたが、再度、ざっくりと説明しますと、STPで決めることは、まず、セグメンテーションでは、自社の「強み」と「事業機会」から自社が参加する「業界」と「市場」を決定します。

そして、ターゲティングでは、参加する「市場」での「セグメント(分野)」、「顧客」、「競合他社」、「自社のマーケティングの7P」を決定します。

そして、ポジショニングでは、どのようなポジションで市場に参加するかを決定します。市場での企業のポジションは、次の4つのポジションがあります。

1.マーケットリーダー(市場で最安値を実現)
2.チャレンジャー(価格競争でリーダーと対決)
3.フォロアー(1、2の物真似)
4.ニッチャー(1~3が満たせないニーズを満たす)

スモールビジネスの企業や大手であっても新規参入者は、実際のところ、ポジショニングの法則からも、4のニッチャーのポジションでしか市場に参加できません。

また、ニッチャーとして市場に参入しても、参入したニッチ市場内でも市場全体と同じように1~4のポジションの企業がニッチ市場に存在し、結局、ニッチ市場であっても、最終的に生き残るのは、ニッチ市場で価格競争ができる1、2のポジションになれる企業だけです。

では、次回は、SWOT分析(環境分析)で、どんな情報収集と分析を行うかを説明いたします。

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