2014年8月28日木曜日

スモールビジネスは、なぜ、成功しないのか?(51) ポジショニングの法則「習慣の法則」(2)

スモールビジネスは、
なぜ、成功しないのか?(51)
ポジショニングの法則「習慣の法則」(2)


 
 

ポジショニングの法則の「習慣の法則」とは、簡単に言えば、「人は、馴染みのある物を買う」という習慣のことである。

そして、この「習慣の法則」を利用して市場でブレイクスルーする方法として、リ・ポジショニングがある。

リ・ポジショニングとは、「馴染みのある物」と「現在のトレンド」とを組み合わせて、新たなポジショニングを行うことである。

たとえば、最近よく見かける食品に、「昔ながらの~」とか、「街の洋食屋さんの~」とか、「イタリアの家庭の~」といった食品があるが、こういった誰もが知っている美味しいものを時流の製品と組み合わせた食品が典型的なリ・ポジショニングされた製品の例である。

特に冷凍やレトルト食品に、こういったリ・ポジショニングされた製品を多く見かけるようになったが、実際に食べてみると、本当に美味しいことが多い。

最近は、CAS冷凍など、冷凍技術が進歩したこともあり、スーパーへ行けば、冷凍だが、コシのある生の平打ち麺のボロネーゼパスタが、わずか190円で買え、しかも、そこいらのレストランよりも、はるかに美味しいことには驚かされる。

このように、リ・ポジショニングとは、「馴染みのある物」と「現在のトレンド」とをただ単に組み合わせるだけではなく、組み合わせた製品の品質や価格など、マーケティングの7Pの何かが向上しなければ意味がない。

また、リ・ポジショニングされた製品に似たものに、物真似、リバイバル製品があるが、これらとは全く違うものなので、混同しないように注意して欲しい。

リ・ポジショニングされた製品は、開発する難易度は高いが、開発できれば、大きく当たらなくとも、長期に渡って安定して製品が売れ、金のなる木のポジションをとる製品になることが多いので、是非とも検討して欲しい。

また、リ・ポジショニングで爆発的な成功をした事例は多々あるが、その中でも、日産自動車のスカイラインGTの話は大変有名な話である。

次回は、その事例について触れたいと思う。



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