2014年5月14日水曜日

スモールビジネスは、 なぜ、成功しないのか?(23) 「ビジネスのパッケージ化は、 試作モデルから始める」(2) マイケル・E・ガーバーより

スモールビジネスは、
なぜ、成功しないのか?(23)
「ビジネスのパッケージ化は、
試作モデルから始める」(2)
マイケル・E・ガーバーより




起業家にとってビジネスの試作モデルは、自分の夢を形にする手段である。マネージャーにとっては、ルールが決まり、計画や管理がしやすくなる。そして、職人にとっては、自分が得意な分野の仕事に打ち込むことが可能になる。

ビジネスの試作モデルがあることで、スモールビジネスのオーナーは、起業家、マネージャー、職人の三つの人格のバランスを取りながら、ビジネスを創り上げることができるのである。

そして、スモールビジネスが倒産という恐怖から解放され、明日に希望が持てるようになるためには、この試作モデルを一日も早く完成させて、実用化できるようになることが必要だ。

ところで、ビジネスのシステム化に成功して、一流企業として大きく成長した企業には、マクドナルド以外にも、ディズニー、サンドイッチのサブウェイ、ドミノピザ、ケンタッキー・フライドチキン、セブンイレブン・・・ と、例を挙げれば、きりがないくらいある。

試作モデルを創る時は、ゼロから考案してもいいが、既に、こういった成功している企業のビジネスモデルを改良して取り入れることもできる。

たとえば、音楽教室のビジネスモデルは、学習塾のビジネスモデルとほとんど同じである。

こういったことが分かれば、音楽教室をはじめるために、学習塾の業界を調べて、優良企業の上位3社くらいのビジネスモデルを研究して、自社の音楽教室の試作モデルのひな型にすることができる。

あるいは、学習塾が音楽教室のビジネスモデルを取り入れて試作モデルを創ることも、ビジネスモデルの親和性から、容易にできる。

また、試作モデルは、参考にする企業がフランチャイズの形をとっていなくても良い。

なぜなら、あなたの周りで成功している会社は、必ず、独自に完成度の高い運営システムを持っているからだ。

それは、それらの成功している企業を見れば明らかで、彼らが持っている独自の運営システムによって、様々な場所で、既に成功している。

さて、あなたが実際に試作モデルを創る時には、次のような疑問が浮かぶはずだ。

どうやって、自分の事業の試作モデルを創るのか?
どうやって、試作モデルを成功させるのか?
どうやって、安定的な利益を上げるのか?
どうやって、他人に任せても上手く行くような仕組みを創るのか?

このような疑問が浮かぶはずだが、スモールビジネスにとって、最後の疑問が特に重要なのがお判り頂けるだろうか?

なぜなら、他人に任せることが出来ない限り、あなたは、また、自分が始めた事業の奴隷になってしまうからだ。

逆に言えば、これらを解決するようなアイディアが実行できれば、あなたは、自分が始めた事業の奴隷になることなく、成功への道が開けることになるのである。



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