2014年5月19日月曜日

スモールビジネスは、なぜ、成功しないのか?(28) 「事業モデルの7つのルール」(4) 2代目社長のバカ息子、バカ娘の過ち?(3)

スモールビジネスは、
なぜ、成功しないのか?(28)
「事業モデルの7つのルール」(4)
2代目社長バカ息子、バカ娘の過ち?(3)






以前、紹介したが、ピーター・F・ドラッカーは、「真のリーダーとは、特別なカリスマ性を持った人物でもなく、やりたいことをやる人物でもない。「必要」なことに集中する人物である。」と言った。

実は、このことが、倒産寸前のスモールビジネスを窮地から救いだし、V字回復させる、事業モデル(試作モデル)を創るために必要な第一歩となるのである。

つまり、ピーター・F・ドラッカーが言うように、あなたは、「職人」(やりたいこと)を卒業し、「起業家」(必要なこと)に集中しなければ、事業の試作モデルは創れないのである。

前述の2代目社長なら、「職人」を卒業して「起業家」に集中することで、事業モデルを創出し、倒産寸前の会社をV字回復させたのである。

では、彼は、どのようにして、倒産寸前の会社をV字回復させたのか?

彼がしたことは、彼が考案した「システム」と「ルール」を実行することで、従来の品質を保証した上で、「価格」と「納期」を従来の70%にすることを顧客に約束したのである。

今まで、顧客と印刷会社が別々に同じ作業をしていたことを、彼が考案した「システム」と「ルール」によって、「デジタル化」させることで、「無駄な作業や時間」をなくし、品質を下げずに「コスト」を下げて、「納期」を短縮することに成功したのである。

ここで、特に注目しなければならないのは、“「無駄な作業や時間」をなくし、品質を下げずに「コスト」を下げて、「納期」を短縮すること”である。

これは、何を意味しているか? これが、実現すべき事業システム(試作モデル)の「ルール」なのである。

そして、このルールを実現するために「デジタル化」が行われたのである。

つまり、事業システム(試作モデル)を創るルールとは、「今すぐ辞めることを決めること」なのだ。

そして、システムとは、「そのルールを実現する方法」なのである。

従って、事業システム(試作モデル)を創る時に初めにすることは、「今すぐやめるべきことは何かを決めること」なのである。

この重要な判断について、ピーター・F・ドラッカーは、次のように短く語っている。

「事を始めるにあたって重要な事は、何を始めるかではなく、何をやめるかを決めることだ。」

重要な決断とは、まず、初めに、「やらないことを決めること」なのだ。




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