2014年4月23日水曜日

ピーター.F.ドラッカー  2014年からの予見(1/2)

ピーター.F.ドラッカー 
2014年からの予見(1/2)



ピーター.F.ドラッカーの予見は、10年後から現実のものになるということがよく言われています。そして、P.F.ドラッカー自身の言葉でつづられた最後の書籍が2005年に発売された「ドラッカーの遺言」です。

ドラッカーは、「ドラッカーの遺言」の中で、我々日本人に、大変重要なメッセージを送っています。そして、現在は、書籍が発表されてから、約10年の月日が経っています。

フェイスブックでは、約1ヶ月に渡り、「ドラッカーの遺言」を中心に、P.F.ドラッカーの言葉を引用して、現在、起きていることは何か? 今後、時代は、どのような方向へ向かうのか? 我々にとって必要なことは何か? といったことについてお伝えしました。

そして、そこから、今後、私たちは何をなすべきなのか? ということがある程度、見えてきたかと思います。

ブログでは、
フェイスブックでお伝えした内容をまとめ、特に重要なポイントについて、2回に渡り、お伝えしたいと思います。

ドラッカーは、2005年において、世界は今、大きな転換期を迎え、この変化は18世紀以来の3世紀ぶりの大きな変化で、この転換期は、今後30年間続くという予見をしました。

その転換期とは、経済的に言えば、「金融を基盤とした世界経済」から「情報を基盤とした世界経済」への移行期です。

2014年の現在、グローバル化が素晴らしいものとして宣伝された結果、経済において、「グローバル経済」、「トランスナショナルな経済(国家の枠組みを越えて展開する経済)」、「人・物・金・情報・時間から成り立つ従来の経済」の3種類の経済が姿を現すようになりました。

トランスナショナルな経済とは、典型的な例として「通貨」があります。通貨そのものは、グローバル化されていませんが、為替の変動を各国の中央銀行が協調して調整することからも国境を越えた政策のみが有効な経済です。

しかし、これらの3つの経済は、真の意味でグローバル化することはなく、真の意味でグローバル化したのは、それらにまつわる「情報」のみです。

グローバル化した「情報」は、言語の壁さえ乗り越えることができれば、現在は、インターネットによって簡単に手に入れることができます。

ドラッカーは、このグローバル化した「情報」によって世界は強固に結びつく時代が到来し、それは、まだ、誰も理解していない世界であり、この2005年以降の30年間は、非常に苦難で、苦しい時期を過ごすことになると言います。

そして、30年間の混迷した世界の中で、重要な役割を担う国が2国あり、一つはイギリス、そして、もう一つは、日本であり、イギリスは、ヨーロッパとアメリカを、日本はアメリカとアジアの舵取りをする責任があると主張しています。

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