2013年11月6日水曜日

創造的マーケティング戦略 ポジショニングの法則「市場は物真似を嫌う」

創造的マーケティング戦略

ポジショニングの法則「市場は物真似を嫌う」




●ポジショニングの法則「市場は物真似を嫌う」

 こんにちは。今回から、何回かに渡って、STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)に焦点をあてた話をしたいと思います。

さて、今回は、STPの第一番目として、ポジショニングについてです。タイトルにもあるように、「市場は物真似を嫌う」のですが、要は、市場において、先駆者は、本物として扱われ、模倣品(類似品)は、偽物として扱われるということです。

このことは、誰もが知っている周知の事実ですが、ところが、どんな業界でも、不思議と市場には、模倣品が溢れ返っています。

なぜ、このような現象が起きるかも周知の事実ですが、模倣品が市場で溢れ返る理由は、どんな業界の市場でも先駆者になるには、参入障壁があまりにも高いのです。

たとえば、先駆者は、ニッチ市場(未だにニーズが満たされていない隙間市場)でマーケティングを行うため、商品やサービスが売れるまでに、後続者より多大なコストや時間がかかる上、市場が成長しだすまでは、商品やサービスが売れても、スズメの涙ほどの売り上げしかなく、商売として成り立たないことが殆どです。

このような理由から、多くのビジネスパーソンは、先駆者のポジションでビジネスを行うことはなく、後続者のポジションでビジネスを行うことになります。

要するに、殆どのビジネスパーソンは、巷に溢れる、ほとんど差別化できない、似たような商品やサービスを取り扱うビジネスを行うことになるのです。

後続者のポジションは、市場が成長期の初期の段階では、あまり競争も激しくなく良いのですが、市場の顧客に商品が行き渡った円熟期や、顧客の関心が他の商品に興味が移る衰退期になると、もともと薄利多売で経営体質が脆弱なビジネスのため、事業継続の危機が短期間に訪れるようになります。

また、もう一つ、大きなやっかいな問題として、後続者は、先駆者と違い、初めから顧客に偽物(類似品)を販売するレベルの低い業者として、バイアスのかかった状態で扱われます。

つまり、後続者は、先駆者と同じような商品やサービスを販売すると、物真似をする偽物として扱われ、商品やサービスも殆ど売れません。

しかし、ほぼ100%のビジネスは、ゼロから始める先駆者のビジネスではなく、今あるものをベースに、1から2にするための後続者としてのポジションでビジネスを行います。

そこで、次回は、後続者のポジションの2つの成功法則について、お伝えしたいと思います。


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