2013年11月14日木曜日

「創造的マーケティング戦略」ポジショニングの法則 「スカイプ音楽教室の問題を解決するインターネット音楽教室の始め方」

「創造的マーケティング戦略」ポジショニングの法則
「スカイプ音楽教室の問題を解決するインターネット音楽教室の始め方」





こんにちは。今回は、スカイプ音楽教室の問題を解決するインターネット音楽教室の始め方について説明いたします。

まず、現在、巷に溢れるインターネットとスカイプを使った音楽教室には、大きな問題が3つあります。

1 音が映像より遅れて聞こえるため、普通に会話もできないし(やまびこのような状態で会話する)、映像よりも音が遅れて聞こえるため、運指と音がずれて放送され、何をやっているのかさっぱりわからない。

2 音が1人しか出せないため、アンサンブルができない。たとえば、生徒がメロディーを演奏して、先生がいっしょにコードを弾くといったことができない。

3 黒板のような機能がないので、授業中、楽譜を書いて示すことすらできない。

この3つの問題だけでも、現在、巷に溢れるインターネットとスカイプを使った音楽教室の教育環境は、既存の通学する音楽教室より、教育環境がよくありません。

また、音楽教室に限らず、英会話や学習塾などの教育系のスカイプ教室も同じです。

スカイプ教室の体験授業を受けたことがある方は、良く分かると思いますが、近所に良い先生がいたら、そちらへ通学した方が現実的です。

ただし、こういったスカイプ教室の教育環境でも、たとえば、中学生対象の美術、(音楽)、技術・家庭科、体育のテスト勉強をサポートするスカイプ教室といった、既存の通学する教室に、ないものなら、少しはスカイプ教室でも成功する可能性がありますが、既存市場にないのですから、ビジネスとして成り立つのか? 慎重な調査と判断が必要です。

スカイプ音楽教室は、現在、このような状態ですが、ところが、スカイプ音楽教室の問題は、ビデオ通話市場に後続参入した企業の無料製品と、音楽業界の通信技術により、次のように解決することができます。

まず、スカイプの代替品であるビデオ通話市場に後続参入した企業の無料製品は、問題3を解決する黒板(デスクトップやアプリケーションを共有できる)があるので、その機能を使えば、黒板の問題が解決します。

また、ビデオ通信をネット上で自動録画する機能もあるため、ビデオ通信で録画した動画を見れば、復習もできます。

次に、スカイプの問題1の音の遅滞(タイムラグ)と問題2のアンサンブルは、無料、有料の2つの解決策があります。

無料の方は、アプリケーションで、有料の方は、ハードを購入するものです。

両方とも確かめましたが、品質は無料の方が良く、無料のアプリケーションで問題解決した方が得策です。ただし、両方ともアンサンブル(ジャムセッション)は、最大4人までです。

また、この無料のアプリケーションは、音楽メーカーが提供していることもあり、音質がCDと同等の音質ですので、先生同士がジャムセッションをした場合、その音声動画を手軽に商品化することもできます。

つまり、ビデオ通話市場に後続参入した企業の無料製品と音楽業界の通信技術を組み合わせると、スカイプ音楽教室の3つの大きな問題であった、 


 1 音の遅滞
 2 アンサンブル(4人まで)
 3 黒板がない

を解決し、さらに、

 1 授業を録画して復習ができる
 2 ジャムセッションでプロ同士なら商品化も可能

と、新たな2つの魅力が提示できます。

つまり、これらをマーケティング的に言えば、今回の事例のようなインターネット音楽教室は、インターネットとスカイプを利用した音楽教室の3つの大きな不満要因を解決し、さらに、新たな2つの満足要因を提示できます。

そこで、今回の事例のインターネット音楽教室と既存の通学する音楽教室を顧客視点で比較してみます。

今回の事例のインターネット音楽教室が、既存の通学する音楽教室より優れている点をマーケティングの7Pに沿って書き出しますと、

 1 製品は? CD音質に音質が向上。音声動画で復習ができる。
   無料でジャムセッションができる。音声動画の商品化が容易にできる。

 2 価格は? 教育費が同じなら交通費がない分、安い。
 3 場所は? 全国どこでも授業が受けられる。
 4 製品情報は? インターネットなので、欲しい時に手に入る。
 5 講師は? 様々な個性の講師が選べる
 6 受講のしやすさは? 自由度が多く受講しやすい。
 7 信用度は? 講師が選べるので、期待できそう。

このようになります。

次に上記の1~7をスカイプ音楽教室と比較すると、2~7は、スカイプ音楽教室も同じです。

つまり、今後、今回、事例として取り上げた様な、ビデオ通信市場に後続参入した企業の無料製品と音楽業界の無料通信技術を組み合わせれば、新たなインターネット音楽教室では、従来の通学する音楽教室やスカイプ音楽教室と比べると、

 1 授業の音質がCD音質に向上。
 2 音声動画で復習ができる。
 3 インターネットでアンサンブルができるため無料でジャムセッションができる。
 4 プロ同士のジャムセッションなら音声動画の商品化が容易にできる。

この4つの特徴が新たなセールスポイントとなります。

もし、あなたが、これから音楽教室に通う場合、既存の通学する音楽教室? スカイプ音楽教室? 新たなインターネット音楽教室? この3つのどの音楽教室を選びますか?

では、次回は、ビデオ通信市場に後続参入した企業の無料製品を使って、別の業種での活用方法についてお伝えします。



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