2014年9月7日日曜日

スモールビジネスは、 なぜ、成功しないのか?(60) マーケット・リサーチ(8)

スモールビジネスは、
なぜ、成功しないのか?(60)
マーケット・リサーチ(8)


 

 
 おはようございます。今回は、SWOT分析(環境分析)の機会/脅威分析についてお伝えします。

まず、SWOT分析の機会/脅威分析を行うための情報は、以前お伝えしたように、マクロ環境の変化によって、自社が現在参加しているか、もしくは、これから参加、撤退する業界や市場に与える機会/脅威の情報を収集します。

収集する情報の項目としては、次の6項目です。

1 政治
2 経済
3 社会
4 技術
5 デモグラフィックス(人の統計的な属性)
6 自然

この6つの項目に沿って、マクロ情報を収集し分析します。情報の収集先は、政府の資料、業界紙、シンクタンク、様々なメディア・・・ など、信頼できるマクロ情報であれば、どこから収集しても構いません。

では、機会/脅威分析の方法について説明いたします。

機会/脅威分析は、分析の方法に定型のフォームがあり、そのフォームを使います。

まず、機会分析は、「魅力度」を縦軸にし、「成功確率」を横軸にして、4つの事象に分類できる機会マトリックスを作り、自社にとって「魅力度」(利益を出せる可能性が高い)と「成功確率」から判断して、「機会」(自社の事業機会)を評価します。

たとえば、新しい技術が普及し、市場のニーズがアナログからデジタルへと変化しだしたとします。

こういった場合、「機会」を評価するには、デジタル化は、自社にとって、「魅力度」(利益を出せる可能性が高い)と「成功確率」が高いかを判断して、「機会」を分析して評価します。

また、市場のニーズがアナログからデジタルへと変化しだした時、その変化が事業機会になる企業もありますが、逆に事業脅威になる企業もあります。

こういった場合、「深刻度」を縦軸にし、「発生率」を横軸にして、4つの事象に分類できる脅威マトリックスを作り、自社にとって「深刻度」(損失の程度)と「発生率」から判断して、「脅威」(自社の事業脅威)を分析して評価します。この時に行う分析が脅威分析です。

機会/脅威分析も、このように、分析といっても特別に難しい計算や手法があるわけではなく、マトリックスを作って4種類の事象に別けて、マクロ環境の変化が自社にとってどのような影響を与えるか、その変化を4種類の事象に分類して、評価するだけです。

以上で、SWOT分析をするために必要な3C分析、機会/脅威分析の2つの分析についてお伝えしましたので、次回は、この2つの分析から導かれた、「強み」、「弱み」、「機会」、「脅威」から、どのようにSWOT分析を行うのかについて説明いたします。


ご質問・お問い合わせ:質問・お問い合わせフォーム
公式ウエッブサイト:創造的マーケティング戦略